外壁塗装用の塗料にはどんな種類のものがあるのでしょうか?また特徴なども教えてください。
現在外壁用の塗料は大きくわけてフッ素・セラミック・シリコン・ウレタン系に分類されます。
各系統の塗料の特徴ご説明しますと
フッ素樹脂とは、蛍石という天然石が原料でフッ化カルシウムが、主成分となります。艶や光沢感が長持ちする特徴がございます。
ウレタン・シリコンは、10年で光沢が20%減少するのに比較して、フッ素は20年経過後も、10%しか減少しない結果が出ているようです。 (各塗料メーカーが、それぞれの実験を行っています。)
ただ、フッ素の場合、材料費が一番高額になる問題があります。
セラミックは、ガラスのような窯業製品を粉末にして練り込んだ樹脂を 塗料に応用しています。(陶器の茶碗を細かく砕いたものを想像してください。)元々、フッ素樹脂製品は、海沿いの鉄橋や道路橋(明石大橋)などの耐久性を 一番必要とする場所用に開発された商品です。 (私の考えは住宅に使うには、そこまでの耐久性は必要なしと思います。)セラミックは対候試験、暴露試験等の各メーカーの実験により、フッ素よりは劣りますが、シリコン・ウレタンよりは、優れたデーターが出るので、①フッ素 ②セラミック ③シリコン ④ウレタンと格付けが行われております。
よって、最近は、住宅の外装に使うのは、シリコンかウレタンで充分という考え方が定着してきております。
ただし、住宅も海沿い、山沿い等の天候によって、過酷な条件の場合、セラミックやフッ素をお奨めするケースも稀にはございます。