外壁塗装 色 (外壁塗装まめ知識)
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親孝行し隊 サポートセンター 原里恵です♬(o˘◡˘o)
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■今回は「外壁塗装の色選び」についてお話しいたします
目次
①外壁塗装の色についての基礎知識
・色の分類
・色の見え方
②外壁塗装の色選びのセオリーとは
何かございましたら 原 までどうぞ (^_^)/
さて、外壁塗装の業者を決めた後で大きな悩みとなるのが、外壁色の選定だと思います。
使用する塗料の色見本帳やカタログなど、小さなサンプルから大きな壁に塗った時のイメージをするのは難しく、出来上がってみなければ分からない状態で色を決めなければならないのが悩みになるケースは珍しくなります。
イメージ通りに仕上がれば問題ありませんが、出来上がりを見てイメージと違ってしまっては取り返しがつきません。今回は、失敗しない外壁塗装の色選びについて、人気色や配色とともにお伝えさせていただきます。
外壁塗装の色についての基礎知識
外壁塗装の色を考える上で、色についての基礎知識は必要です。色は様々な要因によって見え方が大きく変わるので、選ぶ際には太陽光による影響や塗る面積の大小、下地の素材、周辺の景観などを考慮する必要があります。
色の分類
色は、「有彩色」と「無彩色」に分類され、有彩色とは赤・青・黄など色味を持った全ての色のことをいい、無彩色は白・黒・灰色など色味を持たない色のことをいいます。有彩色は色の三属性(色相・彩度・明度)を使って表し、無彩色は明度(明るさ・暗さ)のみで表すことになります。
トーンとは
トーンとは、明るい・暗い・鮮やか・くすんだなどの色の調子(色調)に、明度と彩度の両方を組み合わせ、直感的に色の印象を表したもののことを言います。
色の見え方
色は、同じ面積でも大きさによって見え方が違うほか、下記のような見え方の違いがあります。
太陽光線による色褪せ
酸性雨や空気中の煤煙や塵・埃等が要因となり、塗料が酸化し次第に色褪せてきますが、太陽光の紫外線によっても、塗料との化学反応で色褪せが起きます。したがって、塗装後の色を長く楽しむためには、紫外線に弱い原色に近い色を選ぶのは避けるのが無難です。
汚れの目立ちやすさ
明るい色は、明度や彩度を落とした落ち着いた色に比べて、コケやカビ、雨染みなどの汚れが目立ちやすい傾向があります。そして、非常に綺麗に見える白や黒は、実は汚れが目立ちやすい色として外壁にはあまり向いていません。
一般住宅の外壁は経年劣化とともに確実に汚れがついてしまう上、塗装の力が失われつつある時期の方が長いので、汚れが目立ちにくい色を選ぶのが良いと思います。
また、真っ赤・真っ青などの原色系の色に関しては、経年劣化で色が薄くなっていくことを考慮しなければなりません。色が薄くなっていくと、どうしても古びた感じに見えてしまい、原色系の色はその傾向が顕著に表れます。
艶について
塗料で表現できるのは色だけでなく、艶(光沢)によっても見え方が変わります。塗料には艶があり、艶の種類は、70%以上の光沢度の艶有り、それより光沢の低い7分艶、5分艶(半艶)、3分艶、艶消し(艶なし)の5種類が一般的です。
光沢度が5分艶(半艶)の場合、色ムラが目立ちやすいため、色ムラ対策としては7分以上の艶あり塗料を選ぶか、艶消し塗料を選ぶのが良いでしょう。ただし、艶なし(艶消し)塗料の場合は耐久性が艶ありに比べて低いため、耐候性の良い樹脂塗料などを選ぶのがお勧めです。
塗料の意匠性や素地の材質感
色や艶の他に、仕上げパターンにも幅広い表現力があります。材質や模様のパターンによって同じ色でも見え方が違ってくるので、考える際には注意しましょう。
光による見え方の違い
家の中で蛍光灯を付けている場所と、日光が降り注ぐ場所では色の見え方が違います。また、晴れた日の建物の北面と南面でも、降り注ぐ太陽光の違いにより色は違って見えてしまいます。
時間によっても太陽光線の色が変わり、色の見え方が違いますから、日中の建物の正面(=見られることが多い外壁面)を基準に色を選ぶのが良いでしょう。
街並みとの調和
街並みに調和する色選びも重要で、様々な色彩が雑然と入り乱れている状態は景観を損ねるため、住みやすい環境とは言いがたいものです。外壁色に悩んでいる場合、周辺の色彩を調べて、違和感のない色選びをすると良いかと思います。
外壁塗装の色選びのセオリーとは
洋服の色と違い、外壁の色はそう簡単に変えられるものではないため、色選びは慎重に行う必要があります。とはいえ具体的にどのようなことに気をつければ良いのかは漠然としており、よく分からない方も多いかと思います。
最も注意するのが面積効果
面積効果とは、全く同じ色でも面積の大小による色の見え方の違いのことを言います。面積効果によって、小さい面積であれば暗く見え(低明度に感じられます)、大きな面積では明るく見える(明度と彩度が高く感じられます)という特徴があります。
したがって、少し濃いめの色を選んでおくと、最終的に広い面積に塗ったときに明るく見えるので、イメージに近い色を選ぶことができるといえます。
サッシとドアとのマッチング
サッシ枠や玄関ドアは、それ自体がアルミで塗装できない場合がほとんどです。このため、外壁塗装では既存の色=変えられない部分の色とのマッチングを考えることがポイントになります。
具体的には、①サッシなどに上手く合う色を選ぶか、②建物の形状を活かしてアクセントになる色を選ぶのが良いでしょう。
①サッシなどにうまく合う色を選ぶ
通常、サッシの色は白・黒・ブロンズのどれかに統一されていることが多いのですが、白や黒の場合は無彩色のためある程度どんな色を選んでも合うのに対し、ブロンズの場合は焦げ茶色など同系色から選ぶと綺麗にまとまります。
②建物の形状を活かしてアクセントになる色を選ぶ
例えば基本的な外壁をベージュにして、ベランダなど飛び出ている部分は焦げ茶にするなど、建物の凸凹を活かしてアクセントを入れるのもお洒落にまとまります。
家の付帯部の色選びのコツ
外壁や屋根以外の部分である軒天・破風板・雨樋・ひさしなどを付帯部と言いますが、この部分にも気を遣わないと統一感や調和が損なわれる原因となります。
①軒天は白か薄めの色
軒天とは、軒下・軒天井のことをいいますが、他の部分との兼ね合いにもよるものの、軒天は白か、外壁よりも薄い色にしておくのがセオリーです。上から太陽光が当たるため、軒天は基本的に影になってしまい、他のところより少し暗く見えることになります。
屋根と付帯部を全て真っ黒にする方もいますが、そうすると屋根が全部黒く見えてしまうため、立体感が感じられなくなってしまいます。好みの問題と言えばそれまでですが、立体感を損ないたくない場合は白や外壁よりも薄い色を選ぶのが無難でしょう。
②雨樋はサッシか外壁と同じ色
雨樋をアクセントに使うのも良いのですが、基本的には外壁と同系色で溶け込ませるのが無難です。ただし、白に塗ってしまうと劣化や汚れが目立つので、注意が必要ともいえます。
③ひさしは屋根と同じ色
ひさしは端から見ると屋根のようなものなので、屋根と色を揃えると統一感が出てお勧めですが、屋根でなくサッシの色と合わせても綺麗です。
④雨戸はサッシと同じ色
雨戸は、窓などのサッシと同じような色合いにすると統一感が出ます。
⑤破風板・鼻隠しは屋根に合わせる
破風板・鼻隠しに関しては、屋根の色に合わせるのが立体感も出るのでセオリーと言えますが、あえて外壁とも屋根とも違う色を入れて、アクセントカラーにする場合もあります。